キュービクルを導入すると、続いて必要になるのはメンテナンスです。

しかし、キュービクルのメンテナンスにはどのような種類のものがあるのか、そして、その費用はどのくらいになるのか分からないという方も多くいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、キュービクル導入後のメンテナンスに関する内容や、どのくらいの費用がかかるのかという部分についてご紹介していきます。

キュービクルを導入したらメンテナンスは必須!

大型施設や工場などでキュービクルを設置した場合、施設側が定期的なメンテナンスを実施する責任があり、法律でも定められています。

点検は、国家資格保持者でなければできないため、専門のスタッフを内部に置くか、外部に委託する必要があります。

なぜメンテナンスが必須かと言うと、高圧の電気を受変しているため少しでの漏電や、発火などでも大事故につながる可能性があるからです。

万が一、事故が起きた場合、停電を余儀なくされ、近隣への波及事故にもなりかねません。火災などで大きな被害が発生した場合、多大な損害賠償、責任問題となりなります。

そうならないためにもメンテナンスは欠かせません。

定期+日々のメンテナンスを心がけよう

キュービクルは、隔月もしくは毎月1回行わなければならない定期的な「月次点検」と、年に1回電気を停めて行う大がかりな「年次点検」の2つに分かれます。

法令の義務点検はこの2種類となりますが、これ以外にも日々のメンテナンスや点検作業も重要なポイントとなります。

ただし、先に述べた通り、キュービクルの点検作業や中を開けての工事作業は施設側のスタッフであっても無資格の方は行うことはできません。

必ず電気主任技術者という資格を持つ人が点検を行わなくてはなりません。キュービクルは電力会社から送られてくる高圧の電気を蓄積している設備となりますので、原則的には高圧電気工事の一種となることを頭に入れておきましょう。

またキュービクルの点検作業は電気保安業務といい法律で義務付けられているものですので、自社に電気主任技術者がいない場合には、保守点検会社と契約し保守点検を行ってもらう必要があります。

これらのメンテナンスは費用もかかりますが、キュービクル内外の設備の耐用年数が大幅に延びたり、キュービクル自体の寿命を延ばすことにもつながり、長く安全に使用できますので、定期的なメンテナンスは心がけるようにしていきたいところです。

これ以外にも日々、漏電や自然災害、小動物侵入などの影響がないかどうかをチェックするためにカメラを設置したり、保護したりすることも必要であれば行いましょう。

キュービクル設置の際にメンテナンスのスペースを必ず設けよう

設置の際に、メンテナンスを容易にするためにも点検に必要なスペースを必ず設けることが重要になります。

キュービクルは、小型の受変電設備ですので、近隣の建設物から3m以上離して設置しなければならないことから、場合によっては、スペースがギリギリとなってしまいメンテナンスをするためのスペースまで確保できないというケースもあります。

しかし、この場合は正常なメンテナンス作業が行えない・またはメンテナンス作業の安全性が確保できない場合もあり状況によってはキュービクルの運用に支障をきたしてくる可能性もあります。

原則的に、遮断器などがある操作面の前には1mの以上の作業場所を確保しなければならず、それ以外の点検や、清掃のために必要なスペースは0.6m以上確保します。

設置前には、実際に保守点検を行う資格を持つ電気主任技術者に必要十分なスペースが確保されているかどうかも合わせて確認しておくと安心です。

メンテナンスにかかる費用はどのくらい?

キュービクルの点検保守業務における費用はキュービクルの設備の容量によって変動があります。下記が現在、点検にかかる一般的な料金帯です。

・100KVA:5,000円〜14,000円

・200KVA:12,000円〜17,500円

・300KVA:17,000円〜23,800円

以前は、電気保安協会が保守点検を行っていたのに対し、現在、民間業者でもキュービクルの保守点検業務を請け負うことが可能になりました。そのため、価格競争が発生しキュービクル点検費用の幅の開きにも影響が出ているのです。

まとめ

このようにキュービクルのメンテナンスはキュービクルを設置している事業者、又は施設の管理者の義務となっています。

実際に保守点検を行うことができるのは、電気主任技術者という有資格者のみです。したがって、電気保安協会または、電気主任技術者を有する民間企業と保守点検契約を結び、メンテナンスを委託することになります。

昨今は、民間事業者による保守点検業務の解禁により、メンテナンスにかかる費用に開きが出てきています。キュービクル購入時には、様々な会社から見積もりを取り検討することをおすすめします。