キュービクルが危ない!
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  • キュービクルの電気事故で最も恐ろしい波及事故

    波及事故例

    キュービクルを設置する事で得られるメリットは「高圧電気工事でコスト削減!」でご紹介致しましたが、キュービクルは自社で管理する設備ですので当然責任も負う事となり、必然的に注意しなければならない事があります。(キュービクルって何?という方は「キュービクルとは」をご覧下さい)

    それは電気事故の存在です。

    毎年、何十人と死亡者が出ている電気事故ですが、大きく分けて直接的な被害を受ける電気事故と、近隣に影響を及ぼす波及事故があります。

    近隣にまで影響を及ぼす波及事故とは、キュービクル(高圧受電設備など)で起きた事故が原因で、電力会社の配電線などを通し近隣の施設に停電などの被害が拡大する事故の事です。

    この影響範囲は場合によって、近隣の一般住宅、商業施設、工業施設、交通機関、信号などの公共インフラの停止などに及ぶ事もあります。停電で操業停止になったIT企業や、工場停止で生産不能となった製造業など、莫大な損害賠償を請求されるケースもあります。

    こういった事が起こり得るために、キュービクルの保安点検が電気事業法で定められているのです。

  • 電気火災の発生事由と予防策

    前述の波及事故を含む電気火災の発生事由は、実に6割強が設備不備及び保守不備によるものです。ただしこれには発電所や変電所なども含まれておりますので、キュービクルなどが含まれる「自家用電気工作物」の設置者に限定すると更に驚きの結果になります。

    自家用電気工作物設置者 電気火災の事故原因 H12年~H14年の累計「設備不備及び保守不完全」が全体の70%超!

電気火災の事故原因H5年~H14年の累計
電気火災 事故の推移表H5年~H14年の累計
H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 累計
設備不備及び保守不完全
22
32
37
37
23
24
30
53
52
53
363
自然現象 0 5 2 2 1 1 7 2 1 2 23
過失 7 7 6 69 2 0 2 6 2 2 103
無断加工 1 1 7 7 2 1 0 1 3 0 23
その他 2 3 2 2 3 9 10 13 10 9 63
合計 32 48 54 117 31 35 49 75 68 66 575
自家用電気工作物設置者に限定した電気火災の事故原因H5年~H14年の累計
H12 H13 H14 累計 割合
設備不備及び保守不完全
34
25
31
90
72%
自然現象 1 1 1 3 2%
過失 5 2 1 8 6%
無断加工 1 1 0 2 2%
その他 9 7 6 22 18%
合計 50 36 39 125 100%
キュービクル関係に限定すると、
なんと事故原因の「設備不備及び
保守不完全」が70%超に!
この事から、いかにメンテナンス
が重要
であるかが伺えます。

出展:経済産業省 原子力安全・保安院 電力安全課 「平成14年度 電気保安統計」~「平成12年度 電気保安統計」

この図から推し測れるように、キュービクルの電気火災を予防するためには正しいメンテナンスが必要不可欠であるといえます。キュービクルの設置には電気事業法で電気主任技術者による保安点検を月次・年次で行うことが義務付けられていますが、専任者は勧告・指導を行う事が出来てもそれを強制的に実行させる権限はありません。つまり、老朽化した部品があり、交換の必要性があっても実際に交換作業を行うことも、行わさせる事も出来ないのです。


こうした背景があるため、キュービクルを設置した事業者は、補修の必要性や勧告を受けても「まだ大丈夫、まだ行ける!」と先送りにしてしまいます。だって、費用が発生する事は極力避けたいですよね。よくわかります。しかし、これが大変危険なのです。


先の図でも分かるように事故原因の多くが正しいメンテナンスで未然に予防出来る事は事実、結果からわかりきっています。これは逆にメンテナンスを怠ると電気事故が非常に起きやすくなると言い換える事も出来てしまいます。


事故が起きてからでは遅いのです。甚大な波及事故を起こし、莫大な損害賠償問題に発展する前に小さな費用で未然に防ぎましょう。